Q1 形成外科とは
Q2 形成外科・一般外科との違いは?
Q3 形成外科専門医になるには
Q4 整形外科・美容皮膚科との違いは?
Q5 形成外科ではどんな治療でも保険が適用できるのでしょうか?
Q6 どのような傷・手術跡でも元通りになるのでしょうか?

Q1 形成外科とは
手術、事故、ケガ、やけど等による傷や、先天的な身体の欠損・変形等を正常な状態に戻すことを目的とする外科です。


Q2 形成外科・一般外科との違いは?
形成外科は外科手術のうち、特殊分野を専門的に行う外科です。
近年では様々な技術や手術方法が開発されています。例えば縫合に使う糸の素材や太さを選択することで、より傷跡を目立たないように治すことができるようになりました。
一旦できてしまった傷を消すことは不可能ですが、手術によって傷跡をしわの方向に合わせたりすることで目立ちにくくすることができます。これには高度な形成外科手技が必要となります。

傷口を「ただ塞ぐ」だけで治療が完了するものではありません。その傷によって病んだ心の傷を癒すことができるのが形成外科なのです。


Q3 形成外科専門医になるには
形成外科専門医になるには、日本形成外科学会の資格審査に合格することが必要です。審査資格には形成外科疾患のあらゆる手術を経験し、その技術と知識が総合的に評価されて、学会の専門医資格が与えられます。


Q4 形成外科 と 整形外科・美容外科との違いは?
【形成外科】
手術、事故、ケガ、やけど等による傷や、先天的な身体の欠損・変形等を正常な状態に戻すことを目的とする外科です。

【整形外科】
主として筋肉・骨(顔面骨以外)・関節に関する治療を行う外科です。 (腰痛・骨折・関節炎など)

【美容外科】
美容を目的として、元々正常な体に対し処置を行う外科です。 (重瞼手術や脂肪吸引など)

また美容外科では保険適応の疾患でも自費で行っていることが多くあります。ご相談いただければ、適切なアドバイスをさせて頂きます。形成外科対象疾患であれば、保険適応となります。


Q5 形成外科ではどんな治療でも保険が適用できるのでしょうか?
形成外科で取り扱う病気や変形の大部分は健康保険が使えます。
保険が適用できるかどうかは厚生労働省より以下のような通達が出されています。
「良性皮膚腫瘍および母班、瘢痕変形、唇裂、小耳症、四肢奇形 など身体外表部の後天性及び先天性変形では、いわゆる美容のためのものは給付外とするが、社会通念上医師として、治療の必要があると認められるものには給付して差し支えない」 という見解です。
まずは一度ご相談下さい。



Q6 どのような傷・手術跡でも元通りになるのでしょうか?
いったん出来た傷跡を完全に消して元の状態にすることは現在の医療技術をもってしてもまだ不可能です。しかし、目立つ傷跡を目立たない傷跡にすることは可能になってきました。
また形成外科は再建外科も含み、例えば乳がんで切除せざるを得なかった乳房を、自分の皮膚・筋肉を移植したり、人工物を用いたりして再建することも可能です。
ガンを克服した、というだけではその方にとって決して幸せでない場合もあります。心に傷を残すことなく治療ができた段階ではじめて、完全な治癒といえるのだと思います。
お悩みの方はぜひ一度ご相談ください。